「その前に私からも聞きたいことがあります。昨日聞こうと思ったんですがその前に切れてしまいました。私の質問に答えて下さい。でないと、都央留くんの質問は受け付けません。」



「…分かった。で、質問ってなんだ。」



「なぜ私の電話番号が分かったんですか。過去にも1人いましたが…まさかその方から聞いたとか?」



「いや、適当に打ってただけだ。過去にもいたっていうのは…」




「知らないならそれで結構です。…であなたの質問とやらは何でしょう。」




「ここの近所の老人なら誰でもいい。電話番号を教えてくれ。」



「なぜです?」



「……。」



「言えないことですか。では、教えられません。もしかして、オレオレ詐欺をしようとなんてまさかですが思ってないでしょうね。」



「そっ…そんなことは。」



「ばればれですよ。そんなんじゃどーせオレオレ詐欺したところで失敗するのが目に見えてます。」




図星だ。だったらもっと怒鳴りつけてもいいはずなのに、電話男はそのようなことをしなかった。



「それよりも…いい仕事がありますよ。1日で10万なんかよゆーで溜まってしまう仕事が。聞きたいですか?」



「危険な仕事じゃないだろうな。」



「そんなことありません。大丈夫です。今からその電話番号にかけてみてください。…しかたありませんね。今回だけは特別に無料サービスです。」



すると画面にそれらしき番号が表示されていた。



もし危険な仕事だったら許さないからな…



次からは、テレカにしてやる。