もしもし?私電話男です。

ついに来た。この時が。



「はい…喜んで。」



「よかった…」



「じゃあ、いろいろ決めないとだね。」



「土曜日は…どうかな?」



「うん。大丈夫。私、もう一度あのカフェに行きたいな。」



「俺達が出会ったとこ…そんなところでいいの?」



「あのカフェでいろいろ話して、もっと都央留くんのこと知りたいと思って。」


「江奈ちゃんがいいならそれで…時間は?俺はいつでもいいけど?」



「午前10時位はどう?都央留くんの家に待ち合わせってことで♪」



「お…俺の家!?」



どうして俺の家に?



「だめだった?」



そうじゃないけど…



美貴ちゃんと会ってたばかりなのに…普通なら遠ざけるはずなのに…



「江奈ちゃんこそ、いやじゃないの?」



「私だって行きたいよ。ってかもう1回行ってるけどね。中まで見てないし。さっき言ったけど、もっと都央留くんのこと知りたいし…」



「…そう。分かった。」



「じゃあ…またね。」



「ガチャン」



終わった…いや…始まったのか。



俺と江奈ちゃんの人生最初で最後のお付き合いが…



家に帰ると美貴ちゃんが立っていた。



だけどいつもと違ったのは


泣いていなかったということ。