もしもし?私電話男です。

その間にも美貴ちゃんはやって来て…



俺の胸の中で泣き続けて…そして、昨日…



美貴ちゃんは俺の唇を奪った。



俺は石のように固まっていた。なぜそんなことをされたのかよく分からなかった。



少なくとも俺はその行為を拒まず、受け入れてしまっていた。



あれから結局、陽崎さんが来ることはなかった…



なので約束通り、電話男のところに来ていた。



もうどうしていいか分からない。唯一の友達にすら今は相談できないし、大島先輩はそれどころじゃなさそうだし…



もう電話男しかいなかった。



「もしもし?私電話男です。……都央留くん私言いましたよね?彼女の愛を信じてあげろと…なのにあなたは…彼女を裏切ったんですよ!!」



電話男が初めて怒鳴った瞬間だった。



そうか…思い出した。



陽崎の付き合う絶対条件を。



…浮気しない



……っ。くそっ!何でそんなことに気づかなかったんだ。



俺はただ親切心で美貴ちゃんを助けていたと思ってたけど、違ったんだ。



俺は、浮気をしていたんだ。



「でも…何で電話男がそんなことを…」



「彼女が直接話してくれました。」



「えっ…じゃあ…」



やはり前から彼女はここに来ていたのか。



俺以外で電話男を知る人物って、彼女のことだったのか…