もしもし?私電話男です。

「文哉があんなに束縛するって思ってなかった。」



束縛…あいつが?



俺が本当の酒井を知らないだけか。



「具体的には?」



「男と会うなとか…」



「ちょっと…え?俺…一応男何だけど…」



「ルールに縛られるのがいやになっちゃって…そうしたら破りたい衝動にかられて…」



だから真木田さんのところじゃなくて俺のところ…



そうだ!どうしてここが分かったのかを聞かないと。


「美貴ちゃんはどうして俺の家がここだって分かったの?」



「あっ…それはね、悪いとは思ったんだけど…住所の紙見えちゃって…ごめんなさいっ!」



「いや別にいいよ。俺も悪かったし。」



どうやらみんな家に来る目的で使うみたいだ。



俺は手紙しか思いつかなかったが…電話男の言うことは間違ってはいなかったということか…



「怒らないんですね…」



「こんなんで普通怒る?」



「文哉より…都央留くんの方があってるのかもしれない。」



「ちょっ…美貴ちゃん!?」



彼女は俺の胸元で再び泣いていた。



顔が赤くなっているのが自分でも分かったけど、動こうにも動けないし…



美貴ちゃんはもう限界だったのかもしれない。



今、俺がしてあげれることはこれくらいしかないんだ。だったらそれを受け入れよう。