合コンは3日後。それまでにどうにかしないと…



とりあえず返事出さないと。



手紙か?……電話か。



もう一度かけるのは気が引けたが仕方ない。腹をくくるとしよう。



「電話男、酒井文哉の電話番号を教えてくれ。」



「分かりました。こちらになります。ですが、何のために?」



「返事だ。手紙より早いし楽だし。」



「もしかして合コンのですか。私会話の内容聞けますんで。絶対行くって言ってくださいね。」



お前そこまで出来るのか。


これじゃあ嘘つけないな…


仕方ないか。



「もしもし。酒井、俺だ高槻だ。」



「お前何で俺の番号…電話も使えないんじゃ。」



「話は後だ。とりあえず合コンは行くから。それだけ伝えておく。」



「そうか。じゃあ3日後な!」



明らかに酒井は声が震えていた。



俺の行動に驚いて動揺していたみたいだ。



「ちゃんと行くって言いましたね。偉い偉い。」



「……。」



もう突っ込む気が起きない。



どうせ合コンで運命の人に出会える分けないんだから普段通りでいいよな。普段通りで。



ということで、電話男からアドバイスはもらわない方向で。



「ありがとう。お前の用はこれだけだ。じゃあな。」


電話を切り考える。3日後っていったけど、事実上後2日…



特に準備することがある訳じゃないけど。