もしもし?私電話男です。

「ありがとう。お前のおかげだ。手つきが慣れてたけど何かやってたのか?」



「いえ…」



先輩にはお見通しということか…



ともかく一件落着つーことでいいんだよな。



それから先輩とは別れ、気づけばまた電話男の所に来ていた。



いつもの手順で電話男を呼び出す。



「もしもし?私電話男です。あれ、都央留くんじゃないですかどうかしましたか?」



「テレカだけど怒らないのな。」



「勿論、紹介料を支払ってもらいますから。」



「稼いだ金はもうない。」



「何故です?まさかもう使っちゃったんですか。気が早いですねー」



「いろいろあってだな…騙されっぱなしだよ。」



「そんなに落ち込まないでくださいよ。分かりました。お金は後払いで結構です。」



「結局もらうのな…」



「これでもかなり妥協したつもりだったんだけどなぁ。」



「…なぁ、電話男。お前は金金って言うけどさ、一体何に使うつもりなんだ?」


「……。」



珍しく電話男が黙る。



…こいつにもいろいろあるのかな。



「じゃあ、切るぞ。」



俺は家に帰り次の日からの仕事にそなえるため早めに寝ることにした。



というか、もう考えるのが疲れただけなんだけど。