もしもし?私電話男です。

「…そっか。」



そして俺達は、はしごを登りお父さんの部屋に出た。


そこで尾張さんは立ち止まった。



「どうかしたの?」



「少しいいですか?」



「いいけど…」



そう言うと紙とペンを取り出して何かを書き始めた。


遠目で見ると、「もう追わないでください。娘の将来を見守ることも大切にしているってことです。それが出来ないなら、私のお父さんではありません。簡単には信じられないけど、もう一度だけ信じようかなと思います。 美景



と書かれてあった。



「すいません待たせちゃって…じゃあ行きましょうか。」



豪邸を出て時計を見るとまだ12時にもなっていなかった。



ただ帰りはどうやって…



そう思ったが外でリムジンが待っていた。理由は分からなかったが俺達はそれに乗った。



ただ話すこともなく、かといって2人とも寝ることもなく時間は過ぎていった。


赤座駅に着く5分前、これで最後かもしれないと思ったら何かしないと、と思ったので俺から口を割った。


「俺…」



やっべ。何を話すかまで考えてなかった。



すると今度は、尾張さんが口を割った。



「あの…もしよろしければ連絡先交換しませんか?」