もしもし?私電話男です。

でもまた1つ疑問が生まれる。どうしてこんなに近くにいるのに殺そうとしないのか。



ともかく尾張さんにとってはどんな人であろうと血の繋がっているお父さんを殺すことなんてできるはずないのだろう。



「私のことはもう結構です。護衛はしなくても…」



「もしかしたらまた騙されて」



「そんなわけないですよ。だから…もう大丈夫ですから。」



尾張さんは出てってと言いたいのかもしれない。



でも、本当にそれでいいのか?



でも、今は尾張さんの気持ちを尊重してあげるべきなのでは?



俺はその部屋を出た。



護衛をやめた訳ではない。


まだ壊していない扉に入って、叫び声があがったらすぐに向かえるように銃を準備した。



俺だってできることなら殺したくない。



このままうまくいってくれればそうしなくてすむんだ。もう少しの辛抱だ。



あと、半日もない。



といってもその半日も刻々となくなっていく。結局一睡も出来ずに朝を迎えた。


これと言った叫び声がなかった。



でも、どうもうまくいってる気がしないのは俺だけか?



まだあの疑問が解決されていない。どうしてお父さんは尾張さんを殺さないのか。