もしもし?私電話男です。

ならば足で蹴って開けるしかない。



思い立ったはいいが、こんな数の扉をやっていてはきりがない。



でも…やるしかないのか。


俺はその作戦を実行に移した。…が、尾張さんは見つからない。



気がつけば午後10時。まだまだ扉はある。



……銃。



何かにすがるかのように、銃を見た。



殺すしか…ないのかもしれない。



もう思考回路がおかしくなっていた。



俺は考えてしまった。



主を殺すということを。



楽しませてやるよ。



午後10時半。ついに主の部屋を突き止めた。



手錠のことなら心配ない。


さっきどうにか外した。外した…というよりは壊したの方が正確だ。



見張り人はいない。が明かりがついている。



今行ったら、逆にやられまてしまうのでは…



俺は悩んだ末に決行を深夜へと移した。



そして日をまたいで、午前0時過ぎになった。電気も消えている。



今だ!!



一目散に主の部屋へ銃を持って飛び込んだ瞬間。



「ど…どうしてここに!」



主を起こさないように小声で言った。尾張さんがそこに居たのだ。



どうりで見つからないわけだ。



「殺さないで…」



「……」



嫌なんじゃないのか。殺すという行為がいやなのか。それとも…



「本当の父親はこの人なんです。」



……は?