もしもし?私電話男です。

「不法侵入者発見。直ちに取り押さえよ。」



そして一気に10人ほどに囲まれてしまった。



完全に油断した…



手錠をかけられて、豪邸の中に連行された。



尾張さんは無事なんだろうか。ただそれだけが気がかりで。



牢屋にでも連れていかれるかと思ったが、どうやらこの豪邸の主と思われる人の目の前に連れてこられた。


そこには尾張さんがいなかった。



「貴様、名は。」



「高槻…ですが。」



「なかなか面白いね君。気に入ったよ。」



「尾張さんはどうした!!」



「まぁ、そんなに焦らずに。」



焦らずにいられるか。



確かにお金も欲しいがそれよりも…



「せいぜい私を楽しませてくれ。」



手錠はされているが足はなにもされていない。



必ず尾張さんはこの豪邸の中にいる。



俺が階段を降りるのを止めるものはいなかった。



何故こんなことをするのだろうか。俺には分からない。



どこなんだ…いったいどこへ行ってしまったんだ。



一階に降りるとたくさん扉があったが手錠のせいで開けられない。



「尾張さん!!返事してください。」



ただそうすることしか出来なかった。



時刻は午後8時。



もう時間がない。