もしもし?私電話男です。

「待てっ!!」



俺はとっさに尾張さんを掴んだ男の腰に向かって突進した。



しかし。



「いっ…た…」



男に先に蹴りを一発くらってしまって、そのまま倒れてしまった。



そして車は遠くに行ってしまった。



くそっ…



俺に護衛なんてやっぱ…



……銃。



これを使えば尾張さんを…


守らないと。



金のためもあるけど、彼女のためでもある。



嘘偽りはない。



だけど、あいつらはいったいどこへ…



辺りも暗く、時計の針は夜の7時にさしかかろうとしていた。



まずい…時間がない。



どうすれば…



……マスクか。



先ほど彼らが被っていたマスクが置いてあった。



……やるしかない。



俺は男の方のマスクを被って車のタイヤの跡にそって歩いていく。



道路に出るとタイヤの跡はなくなっていた。



しかしすぐに豪邸が見えた。



あまりにも大きすぎて。しかし距離は結構ある。



しばらく歩いて、俺は豪邸の入り口に着いた。



普通は門番とかいるはずなんだが…



これじゃあ変装の意味がない。



俺はマスクを外しその場に捨てた。



夜だからいないのか…



なら今このまま入っても大丈夫だよな…



恐る恐る扉を開けた瞬間。


「ブーブー♪」



なっ、何だ!?