「清水さん、今はいい人いないの?」 彼女とは長い付き合いだけど、こんなことを訊くのは初めてだ。 「うん? 今? いるよ。私、今はいい人見つけて幸せだよ。だから過去の話をこうやって姐さんにも話せるわけ」 「そう」 「うん」 「清水さんが今ハッピーなら、私それにこしたことはないと思うよ」 「ありがと」 清水さんが目を細める。 彼女の「いい人」がどういう人か聞いてみてもいいけど、自分も詳しい話はしていないので、それはまた追々、別の機会に聞けばいい。 同僚が幸せならそれが何よりだ。