「あ、これ。お弁当……」 「あ、サンキュ」 そう笑うからちょっと照れくさいじゃん。 そんなふうに思いながら俯いて、 部屋に戻りカバンにお弁当と携帯を入れ先に家を出た。 「望未!」 玄関を開けた時前を呼ばれ引き止められた。 「ん?な、何?」 「ありがとな?いつも弁当。」 そう言ってあたしの頭を乱暴に撫でた。 「…別に……行ってきます」 あたしの顔は赤くなる。 それを隠すかのように家を飛び出した。