なんて言いながら俯き、 歩いていると……… 「……みっ!望未っ!」 どこからか千里の声が聞こえる。 「ほら、アイツ探してんじゃん? お前の事を。ほら行けよ。 オレはここまで!んじゃな!」 そう言って、あたしの背中を軽く押し、 来た道を右手をヒラヒラさせながら、 引き返していった。 あたしは拓海の後ろ姿にコクンと頷いて、 キョロキョロとあたしのことを 探してくれている千里に近づいた。 「望未っ!!どこだよっ!」 「………せ、んり…?」 「え?の、望未……!」