なんだか罪悪感に襲われたけど、
今、この状況で
あたしに帰る勇気なんて持てなかった。
「……ん?望未……か?」
と、声が聞こえて公園の入り口から
黒い人影が歩いてくる。
「……た、拓海?」
「うん。よくオレって分かったな!」
座っているあたしの前に立った拓海がそう言った。
「……まぁね……」
「つかお前ここで何やってんだ?」
「…え?あ、ちょっと気晴らし……かな?」
「勉強とかしてたんか?……あ、お前はしないか。」
…拓海のその言葉で
あたしは自分自身に笑顔が戻ったと思った。
「それ……ちょっと酷い…っけど……あはは
ありがとう……なんか笑えるっ」
拓海のいつもの何気ない言葉に凄く元気をもらえる。
1言多い時ももちろんあるけど、
そんなところも拓海だから……
笑顔になれるんだね……



