そして、しばらくしてから実果ちゃんが
グラウンドにやってきた。



「実果ちゃん?拓海は……?」


「……あ、えーっと………まだ教室…かな…?」



実果ちゃんはどこか歯切れの悪い言い方をした。



……どうしたんだろう………



「…そっか…」


「…うん。あ、まだ夕食余ってる?」


「あ、うん!あるよ!」



あたしがそう答えると実果ちゃんは
「やった!」とほっぺを赤くしながら
小走りで夕食をとりに向かった。




食べ終わったあたしはみんなの姿をザッと見渡して、
校内へ入った。