「そうだよ!」


あたしは笑顔で由佳ちゃんにそう伝えた。



「ありがとう…望未ちゃん…」


「だから戻ろう……?」


あたしがそう促し、由佳ちゃんに背を向けた時。

由佳ちゃんがあたしの腕を掴んだ。


「ねぇ、お願いがあるの……」


「え?」


「………あのね…今日の昼休み、
屋上に那月くんを呼んでほしいの……」



その言葉を聞いた時あたしはすぐにわかった。


告白するんだ……と




「……うん分かった。」



あたしがそう答えると、
由佳ちゃんの顔に笑顔が戻った。



あたしは胸を撫で下ろし、
一緒に教室に戻った。