「うん………っ分かった。
会おう…!千里のお母さんにっ……」




あたしは千里をギュッと抱きしめた。



千里の素直な気持ちが聞けた。


そんなにすぐに聞けるとは思ってなかったけど、
今、話せてよかったのかもしれない。



千里………ちゃんと、自分が思ってること言うんだよ…?



千里のお母さんは


笑顔の素敵ないい人なんだから……ね……





あたしは心の中でそう言いながら
抱きしめた腕から千里に伝わればいいと願った。