連れて行きたいけど連れて行ってはいけない。 行きたくないと訴えたけどそれも出来なかった。 千里のお母さんは決して千里と ご飯を食べたくないわけじゃなかった。 「………母さん…」 千里は、片手で目を隠し 肩を揺らした。 声を殺して泣いているんだろう……… あたしはそんな千里の傍で背中をさすった。