食べ終えて洗い物を済ませると、
かかってきた母からの電話に出た。
『のん?千里くんのお母さんに
連絡とったわ。』
「連絡取れたの?」
『うん。でも……』
お母さんは口ごもった。
それでも、言葉を続けた。
『今は、アメリカに居て、
今すぐ帰るわけにはいかないらしいわ。』
と、少し切ないような声色で言った。
「…アメリカ……」
あたしはそうそっと、呟いた。
『……どうする…?のん…』
「………ねぇ、お母さん。
あたしができるのってここまで……?」
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