あたしはそんな千里をチラッと見た。



ホットケーキを食べる千里は
凄く可愛くて、
幼少の頃を思い出させるような面影があった。



確か小さい頃1回だけ、
千里のお母さんが作ってくれたホットケーキを
食べた記憶があるな……



あの時も、千里のお母さんは、
ホットケーキを作りすぐに居なくなった。



「…み!…望未!」


「ふぇ!?」


「ボーッとしてどうした?
不味かったか?」


「…え!ううん。違うよ…
ちょっと昔のことを思い出してたんだ…」



あたしはフォークを見つめながら言った。