「付き合った期間はたった2ヵ月。
先輩は元々心臓が弱くて発作が出れば
覚悟はしてくださいって
言われてたらしくて。」
「それは大毅は知らなかったのか?」
「知らない。突然僕に電話がかかってきたと思ったら、
病院からで。『亡くなった』って。」
…………突然死。
大毅はそう言い俯いた。
「もう、分けわかんなくてさ。
でも、居なくなったってことは
すぐに理解できた。」
そういって、ひと呼吸置いて話しだした。
「だって、常にいた人が
居ねえんだから。傍に。」
…………
「………そ、うだよな…」
「で、その先輩に似てたのが
冴島さんだったんだよ。」
…………似てたから、
大毅が好きだった人に似てたから、
望未を好きになったのか……



