「荒れてたんか……
今の見た目からは想像できねえけど…」



「あぁ。それに、今は“僕”って言ってるけど
“オレ”だったからな。」



へー意外と知らねぇもんだな。



「変わったんだ…」


「好きな人の為にな…」


「好きな人…?望未?」


「あーいやいや、その頃付き合ってた人が居たんだよ。
冴島さんと会う前にね」



付き合ってた人……



「そうか……」


「まぁここまで言ったら話すよ。
全部。」



そう言ってその辺の砂浜に腰を下ろした大毅。



俺もその隣に座り大毅の昔話を聞いた。