「…………っ!」



なんだよ、今の………

望未のヤツ………



「……お熱いね」



と誰かが
俺の肩に後ろから手を置いて声をかけてきた。



「大毅っ!お前なんでここに!
海に入ってたんじゃねえのかよ?」


「トイレ行ってたんだよ」


「あ、そうかよ……」


「冴島さんは、ほんとに泉のことが好きなんだな…」



大毅は、海でみんなと騒ぐ
望未を見つめながら言った。



「……俺のこと大切だって言ってくれたよ」


「……え?」


「いやだから…大切って……」


「泉、好きって言われてないのか?
一緒に住んでんのに?」



………そうなんだよ。



アイツは一度も俺を好きだとは言ってないんだよ……


もう、ずっと居るのに。