「ん、ん!」


「うわっ!あ、」


ボーッとしてるあたしの後ろから
手が伸びてきたから
びっくりして大きな声を出してしまった。



「携帯」


「あ、あー………もう切れてる?」


「うん。」



そう言って部屋へ戻ろうとする千里。



「ま、待って!な、何があったの……

お母さんと…何話したの……?」




あたしは千里の服の裾を掴み、尋ねた。



振り返った千里が鼻で笑って、


「知りたい…?」



そう言った。