「ねぇ、ねぇ、のんちゃん!」 とニヤッとした声で話しかけてくる 実果ちゃん。 「な、なに?」 「拓海くんから聞いたけど 泉くんと付き合ってるの?」 「え!?」 た、拓海っ! 言ったの!? 「ねーなんで言ってくれなかったのっ? んもぅ!」 「ご、ごめんっ………」 「いいなー泉くんみたいに かっこいい人と付き合えるなんてっ!」 そう言いながら歩き始めた実果ちゃん。 あたしはそんな実果ちゃんについていった。