「きゃ!待って!お、おろしてっ!」
「はあ?今おろしてお前歩けんのか?」
ギクッ!!
「あ、歩けません………多分…」
「だろ?あんなフラフラじゃーな?
だから黙って俺にだっこされてろ!」
そう言ってまた歩みを進める千里。
力強い腕と、暖かい体温。
そして、規則正しく動く体のおかげで
眠気が襲ってくる。
「……ね、せん、り?」
「あ?」
「ちょっと、眠い……」
「ふっ、分かった。寝てていいぞ?
着いたら起こしてやる」
その声を聞いてあたしは眠い目を閉じた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…