「…っふっ!ちょっ千里っ!」 「何?」 「な、何じゃなくて、そろそろタスキ、 持って開かないとっ……」 「あ、忘れてた。」 あと少しでリレー始まっちゃうっ! 「行こう!早くっ」 「そうだな」 あたしたちは受付に戻る途中 言い訳を考えながら向かった。 「はぁっ!はあっ」 「遅いぞお前らっ!」 先生は怖い顔であたしたちを見る。 「すんません。タスキ、なかなか見つけられなくて」 とさっき考えた言い訳を 千里が堂々と言って頭を下げた。