というか、俺キモいぞ。



「…はぁ…」



どれだけ独占欲強ぇーんだよ俺。



「ありがとう、冴島さん……」


…っ！


そう呟く大毅の足音が廊下に近づいてきた。



―――ガラッ



「…っ！」



扉を開けた大毅は俺の姿を見て肩を震わせた。



俺はそんな大毅に笑いかけた。



「…ごめんな…泉。」



俺の横をすり抜けるとき
そう小さく言って行った大毅。



すこし胸が、痛んだけど、
俺はすぐさま、教室に入り後ろから望未を抱きしめた。



「きゃっ！」