「ただいまー」
あたしがそう言って、先に家に入った。
「……望未…?」
「なに……っん!」
玄関の扉を背にあたしは強引なキスをされた。
「…ちょっ…せんっ!」
「………ごめん。俺自分で思ってる以上に
お前に嫉妬した」
そうあたしの耳元でぼそっと言う千里。
その声が聞こえる耳から熱が伝わり、
全身を熱くさせた。
燃えちゃうんじゃ無いかってくらい熱くなった。
“嫉妬”
すごく嬉しかった。
千里があたしに嫉妬してくれたこと。
それがあたしの中の
“安心”
堤くんとはまた違う安心感。
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