「のんちゃーんおはよーっ」 「あっ実果(みか)ちゃんおはよーっ」 昇降口に居たあたしに挨拶をしてくれたのは 高校1年生の初め頃に 友達になった加島(かしま)実果ちゃん。 身長はあたしと同じくらいで、 生まれ付き栗色の髪の毛が特徴的な女の子。 「そういえば、今日ね?」 と、少し小声で話す実果ちゃん。 誰かに聞かれちゃまずい話なのかと思って、 あたしまで小声になってしまった。 「どうしたの?」