キミの知らないこと。

律『ねぇ葉月……』

「ん?」

律『ほんとに卒業式終わったら今の家から
出ていっちゃうの?』
律は不安そうな顔をして聞いてきた。

「うん…
この街を離れるのも、律と会えなくなるのも寂しいけどね、
それ以上にあの家にいるのは嫌なの。」

律『親にはなんて言ったの?』

「あのね…」