君が笑う理由


「そういやーはる、足はどうだ?」

「あ?あ~まぁまぁ」

「そっか…順調か」

「…おかげさまで」



俺は中3の夏
右足首の靭帯を切った


小学から続けてきたバスケ
中3の夏 最後の試合
決勝で相手選手との衝突で
怪我をしてしまった

無事優勝はしたものの
上手く歩くまでには
時間がかかった



高1でやっとまともに
歩けるようになった



そう



だから、俺は今
バスケをしていない



したくても出来ないんだ



なにも康太まで
帰宅部にならず
バスケをやったらいいのに


とずっと思っていたが
康太は俺とバスケがしたくて
同じ高校にきたと言ってくれた



正直嬉しかった