場面が変わり、たかしがキッサテンに入って行く。
ゆうこ 「いらっしゃいませ。」
たかし 「おはよ。」
ゆうこ 「もう、こんにちわですよ。アイスコーヒーでいいの。」
たかし 「ん、それで。」と言い椅子に座り中3英語の本を読んでいる。
ゆうこ 「はい、お待たせ。あら、英語の勉強してるの。」
たかし 「大人になっても、毎日が勉強だからね。」
ゆうこ 「たかしさん、おもしろい人ね。」
たかし 「また、占うから近い内に来てね。」
ゆうこ 「はい。」と微笑む。
場面が変わり、たかしがある家の前で、チャイムを鳴らしている。
インターホン 「はい、どちら様。」
たかし 「はい、家庭教師の神代です。」玄関が開き、
山田 「はい、どうぞ。」
たかしが家の中へ入る。
山田 「宜しくお願いします。娘には、嫌がってましたが言っておきました。」
たかし 「ありがとうございます。」
山田 「どうぞ、こちらです。」と娘の部屋に案内する。
山田 「ここです。」
たかし 「ここから一人でいきます。」
「とんとん」と戸を叩く。
娘 「どうぞ」
たかし 「失礼。」と部屋に入る。
たかし 「今日から家庭教師をする天才家庭教師、神代たかし宜しく。名前は。」
娘 「私は、山田ゆき子、宜しくおねがいします。」
たかしは、部屋を見て驚く。
たかし 「すごいね、部屋中参考書と問題集だ。」そして、ゆき子の左手に自殺しようとしたキズに気ずく。
ゆき子 「受験生だから」
たかし 「ゆき子さんは、テレビとかマンガは見ないの。」
ゆき子 「もう、一・二年見てないわ。」
たかし 「すごいねー。」
ゆき子 「勉強しないの。」
たかし 「あーそうだ。ゆき子さんは、何が得意。」
ゆき子 「英語と国語かな。」
たかし 「よし、英語をやろう。」
ゆき子 「はい。」
たかしは、ゆき子の英語の教科書を見て目が点になる。
ゆき子 「先生」
たかしは、答えの付いている問題集を探している。
たかし 「あーこっちの問題集をやろう。この答えは、先生が預かるから、ここから解い
     て。」 
ゆき子 「はい。」と問題を解き始める。