佐藤 「はい。私はいつも健康に気を使い、毎日、青汁を飲み、野菜をよく食べ、朝の散歩、睡眠は8時間、そして六ヶ月に一度人間ドックに入り、悪いところはないと医者に言われるんですけど、本当に長生きできるか心配で。」
たかしは、耳をかきながら
たかし 「あと3年は大丈夫。」
佐藤 「あと3年しか生きられないのですか。」
たかし 「あー5年、10年たったらまた来な。また見てあげるから。」
佐藤 「本当に大丈夫なのですか。」
たかし 「俺は、天才占い師、俺を信じな。」
佐藤 「はい。ありがとうございます。これで安心して暮らせます。料金は、いかほどですか。」
たかし 「20万。」
佐藤 「そんなに高いのですか。」
たかし 「俺は、天才占い師、料金は時価だ。」
佐藤がしぶしぶお金をだす。横にいた明がお金をうけとる。
あきら 「ありがとうございます。」と佐藤を送る。
明が部屋に戻ってくる。
あきら 「あんないい加減な見方でいいんですか。」
たかし 「大丈夫、大丈夫。あのおやじは、ほっといても長生きするよ。」
あきら 「まー確かに。」
「すいません。」と35才ぐらいの女の人が戸をそおっと開ける。
あきら 「はい。」と女の人の所へ行く。
あきら 「どうぞ、こちらへ。」とたかしの所に案内する。
たかし 「はい。こちらに座って。」
女の人が、たかしの前に座る。
たかし 「お名前は。」
女の人 「高野さちこと申します。」
たかし 「それでは、何を占ってほしい。」
高野 「はい。私は2年前主人と離婚し娘と二人で暮らしていました。去年位頃から離婚
した主人が家に来るようになり、また再婚しろとせまり、やなら私と娘を殺すと脅すのです。本当に何をする人か分からないので、これからどうなるか不安で。」
たかし 「分かりました。」と言い、水晶を見る。すると、たかしの顔がこわくなる。
たかし 「あなたと娘さんは、三日以内に殺されます。」
高野 「私はどうすればいいのですか。」と泣き出す。
たかし 「私は、天才占い師です。なぜ私が神に近い男と言われるか分かりますか。」
高野 「いいえ。」