ざわ、ざわ、ざわ


背筋に冷たいものが走る。地を這うような、そんな感じの。


『……――………―…』


足が動かない。末端が冷たい。


ざわ、ざわ、ざわ。
ざわ、ざわ、ざわ。


それは、まるで風に揺れる木の葉のような。


それは、まるで地面を這うような。


ざわ、ざわ、ざわ。
ざわ、ざわ、ざわ。


「…っ、たす、けて……!」


引きつってしまった喉から漏れたのは、かろうじて理解出来るような、擦れた声だった。











  生  そ   森  鬱  
  き  れ   の  蒼  
  て  は   中  と  
  い         し  
  る         た