総太side
総太「コホッコホッコホッ」
僕は帰り道で咳き込んでしまった。
総真「兄ちゃん！？」
弟の総真が声を上げた。
総太「 たいしたことないよ さ 帰ろう」
と言った。すると
総真「あれ？」
総真がまた声を上げた。
総太「どうした？」
僕がたずねると総真は
総真「あそこ 愛希が泣きながら走ってる」
総太「本当だ。愛希くんどうしたの？」
愛希くんは総真の親友だからよく知っていた。僕が優しく聞くと
愛希「姉ちゃんが…姉ちゃんが…」
愛希くんのお姉ちゃん？いるの知らなかった
総太「お姉ちゃんがどうしたの？」
愛希「姉ちゃんが…何を言っても答えてくれないんだ！」
総太「何だって？案内してくれる？」
愛希「うん！」
僕は愛希くんの後に続き走り出した。
総太side end