「神無ちゃんおはよ!!」
「おはよ、元気ねー夏名は」
あいさつをしてくれたのは同じクラスの陽向 夏名(ヒナタ カナ)
もちろん彼女とは顔見知り
でも初日ですぐに仲良くなった
子犬みたいに人懐っこくて、可愛い
そして彼女はすぐに友達を作れてしまうみたいだ、私には当然無理な事だ
噂では不良とも友達になってしまうみたいだ、ほんとかは知らないがな

「今日、部活決めるんだよね!!神無ちゃんは何部に入るの??」
「私?……どうしよ…夏名は?」
「私はねーやっぱ運動系にしようかな」
「なんか得意なの?」
「水泳、ちっちゃい頃からやってたんだ♪中学校入ったらやめちゃったけど」
この子運動もできるのか…おそるべし!
私は何部に入るか迷っていた
帰宅部でもいいんじゃないかな?
そう思った瞬間、一枚のチラシに目がいった






「創芸学部…創芸学部…あ、ここか」
放課後、私は創芸学部という部活に訪れた、とくに深い理由はない
チラシによると小説を書いたり絵を描いたりだいぶ自由な部活らしい
絵を描くなら私もできる、自分でいうのもあれだが…まぁ、うまいほうだ
ということで来たわけだが
「…失礼します」
そこに広がる光景は…

「こうされるの期待してんだろ?」
「っ…」
なぜか男が男に押し倒されているではないか 、すると押し倒されている茶髪の少年が私を見た
「…あ!まさか入部希望!?」
キラキラとした目でこちらを見る
や、やめろホモ茶髪
茶髪に続き、押し倒していた黒髪の少年が
「へぇ、女の子か…珍しい」
なにか企みそうな目でこちらを見る
やめろ、ホモ黒髪
私は動揺してその場に立ちすくむことしかできなかった、すると茶髪がズカズカと私の方へ来た
茶髪は私の手を握り、最高の笑顔で

「俺と付き合ってください!!!」