それから何の連絡もないまま、
一ヶ月が過ぎ、気づけば新しい年が始まっていた。
きっと書類選考でダメだったんだろう…
私はあきらめて、また別の求人を探していた。
そんなとき、携帯が鳴った。
ディスプレイに表示される知らない番号。
『誰だろう…?』
悩んだあげく、電話に出てみた。
『はい…もしもし?』
『こんにちわ。
わたくし、○○株式会社の人事担当、
山田と申します。
連絡が遅くなってしまい申し訳ありま
せん。
求人のご応募をいただいていた件でお
電話させていただいたのですが。』
まさか、もうダメだと思っていたあのベンチャー企業からの書類選考通過の連絡だった。
人事担当の山田さん。
淡々と話して融通のきかなそうな印象。
一方的に用件を言われ、
あっとゆう間に面接の日程が決まった。
『よーし!がんばるぞーっ!!』
