狼との恋

新八「平助」
平助「なに?新八っつぁん」
新八「左之んとこ連れてってくれんだろ?騒ぎから遠ざかってる様に思えんのは気のせいか?」
平助「裏道だから安全な証だろ」
新八「違うだろ。安全な道ってのは程々に騒がしくてこういう殺気に囲まれてねぇ道の事だ。お前やっぱり…」
平助「安全だよ。だってオレが死んでも新八っつぁんを守るから」
藤堂は御陵衛士を斬りながら言った。
新八「平助…」
衛士「やはり裏切りましたね。目を離さずにいて正解でしたよ」
平助「テメェら新八と左之は衛士に引き入れるって言ってたじゃねぇか。それがなんだ?この虐殺は」
衛士「やはりと先ほど言ったでしょう。
フン 所詮あんたはどちら側にも信用を置かれぬ下衆。今宵新選組と死ぬといい。
亡骸は新選組の敵として手厚く葬って差し上げましょう」