狼との恋

油小路
永倉たちは隊士と共にひとまずアバラ屋に入った。
左之助「おい おい 屯所が焼けてんじゃねぇか?」
外を見ていた原田が言った。
新八「言ったろ?あいつら新選組を潰す気だって。それに燃えてたとしても今夜は帰れねぇ。あっちにゃ土方さんとか恋がいるから大丈夫だろ。とにかく今は油小路を抜けることを考えようぜ。左之上から見て一番手薄な裏道ねぇか?」
左之助「裏道?」
新八「ここにいても状況と人数から見て朝までもちこたえるのは無理に等しい。
オレたちの命が狙いだしな。一番細くて複雑な裏道つっ走ればなんとか振り切れるかもしれねぇ。左之 お前が突破口開いてくれ オレが後ろをがっちり押さえてやる」
永倉が言ったとき隊士が
隊士「隊長!自分は反対です!逃げるは士道に背くこと ましてや隊長たちに背を守られ命長らえるなど隊士のクズです。私はここにとどまり討ち死にする覚悟はできています!」
と言った。