狼との恋

その日の夜 幹部が近藤の部屋に集められた。恋と沖田も参加していた。
部屋にはいないはずの人物がいた。
新八「斎藤!?」
左之助「なんでお前がいるんだ?御陵衛士になったんじゃなかったのか?」
歳三「斎藤には間者として行ってもらってたんだ。今からその報告をしてもらう」
一「伊藤さんは薩長と手を組んだ。
そして近藤局長の暗殺を企てている」
総司「近藤さんの!?」
参加はしたものの気だるそうにしていた
沖田が声を上げた。
他の幹部も驚きすぎてなにも言えないようだ。
勇「オレは情けない。江戸まで出向いて頭を下げて共に幕府を護り京の治安を回復し新選組を盛り立ていこうと誓った仲だ。その相手に暗殺を企てられるとは…」
近藤は呆れたような悲しいような声で言った。
一「局長…」
恋「兄上…」
歳三・総司・新八・左之助「近藤さん…

歳三「情けねぇと思うならその面上げて
一声言やぁいい 。伊藤は御陵衛士のあんたはこの新選組の頭だ。それを分からせるためにも…伊藤を…斬る!先に目論みやがったのは伊藤の方だ」
勇「そうだな」
歳三「実行犯は左之と新八だ。平助は…
手向かったら斬れ だがあいつは生かしたい 試衛館からの仲間だ お前らにとっては…」
新八「分かってるって 土方さん!」
左之助「あいつは必ず連れ帰る」
2人はそろってこう言った。
歳三「オレと近藤さん総司と恋は屯所に待機する。暗殺は今夜実行する。以上だ」
この言葉で幹部は部屋を出た。