狼との恋

近藤の部屋
恋「兄上 失礼します」
歳三「恋か?近藤さんなら伊藤さんとこだぞ?」
部屋の前で声をかけた恋に土方が声をかけた。
恋「伊藤さんのところですか?」
歳三「ああ。なんで行ったのか知らねぇけどな」
恋「そうですか」
歳三「介錯は誰が希望だ?」
恋「総司です」
歳三「なに!?あいつは…労咳(結核)なんだぞ!?そんな奴に…」
土方は驚きつい言ってしまった。
それは…
恋「労咳(結核)!?」
そう沖田の病のことだ。
歳三「ああ お前は知らなかったんだな
お前らが甘味処に行ったときに尾行させてた山崎から報告を受けたんだよ」
恋「そんな…体調悪そうなのは知ってたけどあの時からだったなんて… どうするんです?やらせるんですか?総司に…」
歳三「山南さんの希望だ。叶えてやりてぇ。それに総司はやるなって言っても聞かねぇよ」
土方はつらそうに言った。山南が死んでしまうこと 介錯が病の沖田なのがつらいのだろう。
恋「そうですね。総司に伝えて来ます」
歳三「ああ。頼む オレは山南さんのとこ行ってくる」
恋「わかりました」
恋と土方は別々の方向に歩き出した。