そんな大変な問題もあったものの恋たちは文久3年2月23日(1863年4月10日)に京に到着した。
尊王攘夷派の策士 清河八郎
彼の発案により将軍警護のために結成された浪士隊は寺に集められた。
京 洛西 壬生村 新徳寺
八郎「同志諸君 静まりたまえ 。心して聞いて頂きたい！我ら浪士隊が京へ上洛したのは将軍警護のためにあらず！真の目的は帝直属の軍隊となり尊皇攘夷の先兵となることにある！」
歳三「(な...なに！？)」
勇「なぁトシ」
恋「あの人何が言いたいんですか？」
清河の発言に驚く土方に近藤と恋がたずねる。
歳三「裏切ったんだよ。 幕府を。あの野郎とんでもねぇ策士だ。幕府の名と金を使い浪士を京に集め今度は帝の名を借りて反幕の兵に仕立て上げようとしていやがるんだ」
恋「え！？」
勇「なに！？」
土方の言葉に近藤と恋が驚くなか話は続いた。
八郎「諸君が署名し血判をしたこの建白書は朝廷に提出する。これにより我らは幕府ではなく帝の兵となる！」
歳三「くっ…」
八郎「私の命は帝の命である！そむく者あらば切腹および切り捨てる！」
歳三「(くそったれ！こんなところでオレたちの夢が…志が消えるのか…)」
土方が諦めそうになった そのとき！
恋「異議あり！」