狼との恋

しばらくして町に入った。しかし2人は何も話さない。いや緊張して話せないのだ。
そのとき
恋「きゃ！」
恋が歩いていた人とぶつかった。
恋「すみません」
町人「いいえ 気にせんといて下さい」
町人はそのまま歩いていった。
恋はすぐに歩き出した。だが
恋「土方さん？どこですか？」
土方がいないのに気づいた。
恋「(ウソ！迷子？)」
恋が走りだそうとした時
歳三「なにやってんだよ お前は」
土方が手をつかんだ。
恋「土方さん！」
恋は嬉しくて声をあげた。
歳三「土方さん！じゃねぇよ ったく この辺は人が多いからはぐれるんじゃねぇぞって言おうとした矢先にはぐれそうになりやがって」
恋「すみません…」
恋はシュンとして謝った。土方は
歳三「お前は…なんですぐ謝る 何も悪いことしてねぇだろ？」
恋「でも…」
歳三「お前に迷惑かけられたって思ったこと1度もねぇよ。ほら山鉾(やまほこ)見に行くぞ。これならはぐれることもないだろ？」
土方は恋の手を握り歩き出した。
恋は赤くなりながらも
恋「はい！」
と返事をして歩き出した。
2人は山鉾が見えやすい位置に移動した