藩士「土方殿 始末は我らに任せて…」
歳三「援兵 ありがたいが全て片付いております。お引き取り願いたい」
藩士「し…しかし」
歳三「ここは我ら新選組が命を張った戦場 無関係の方には立ち入って欲しくないんですが」
土方は藩士を睨みながら言った。そこに
近藤が現れた。
勇「コラトシ 。あまりにも失礼だぞ」
藩士「近藤殿!たすか…」
藩士は言葉の途中で言葉を呑んだ。
返り血でベトベトの近藤が立っていたからだ。
藩士「出ましょう…」
顔色を青くして藩士たちは池田屋から出た。
勇「今のは言いすぎだろう。トシ」
歳三「うるせぇ。あれくらいどうってことねぇだろ。それより」
勇「裏庭に面した座敷だ。二人とも一緒にいる。ここはオレに任せて行け」
土方の言葉を遮り近藤は言った。
歳三「わりぃ」
土方は指示された部屋に向かって走り出した。