狼との恋

そのころ 中では
沖田が藤堂を斬った浪士と戦っていた。
総司「あなたの名前 吉田稔麿(よしだとしまろ)ですよね?」
稔麿「だとしたら?」
総司「殺します。僕らの敵なら」
沖田は黒い笑みで言った。
稔麿「そうか。オレも同じだ。行くぞ」
吉田も黒い笑みで言った。
総司「はい。恋 ちょっと離れてて。
君にはこんな強い敵と戦わせたくない。
女の子を守るのは僕たち男の仕事だからね」
恋に向かって優しい笑みで言った。
恋「うん。わかった。でも危険だと判断したら私も戦うからね」
恋は素直にうなずいたけど自分の気持ちも伝えた。
総司「わかってる。君ならそう言うと思ってた」
そう言った沖田は吉田に向き直った。
稔麿「無駄話はすんだか?行くぞ!」
総司「望むところです!」
2人が動いた。
ガキン!ガキィン!
すさまじい金属音が響く。恋は永倉と共に負傷した藤堂の応急処置をしていた。
そのとき!