「はなせ…離してください!」


やべぇ。


口滑って離せって言っちゃったよ!


キョロキョロと周りを見回す。


よかった。


誰もいないみたい。


「いい加減にして。」


パシッと克也の手を振り払った。


「…。」


克也は私を見下ろすように見て、次は手をとった。


指を絡め、恋人繋ぎをする…。


「ってなにやって…っ!!」


「…いいから少し黙れ。


…お仕置きが待ってるだろ?」


ニヤッと笑ったヤツの顔はたまらなく恐ろしかった…。