「なんか、克也の母ちゃんすげぇよな、毎日毎日…。
…俺なんか日の丸だよ…。」


圭が弁当のフタを開けた瞬間、俺は吹きそうになった。


「…逆日の丸。」


梅干しが弁当箱の中いっぱいに入っていて、真ん中に丸めた米。


「…そういえば昨日母ちゃんと喧嘩した…。
手紙?
残さず食べてね。


ふっふざけんなぁああああ!!!」


圭の叫び声は教室に響きわたった。


そのあと藤崎が歩いてきて圭の頭をスパンと殴ってきた。