side莉々菜


「はあ!?
アイツの家に行くの!?」


ある土曜日の朝7:30。


あれはいつものように朝食を食べているときだった。


私、小鳥遊莉々菜<タカナシリリナ>高校1年生。


「アイツなんて言わないの!
登坂くんのお母さん…みっちゃんは私の親友よ~。
莉々菜ごめんねぇ。お母さんたち仕事で海外行くから。」


ちょっと一回落ち着こう。


話をまとめると…。


お母さんたち海外へ行く→家に女の子一人危ない→お母さんの親友の家に私を預ける…。


「なるほどね!
…って納得できるかぁ!!」


「…見事なノリツッコミ。
うるさいわねぇ~。」


まずお母さんの言う登坂くん、アイツのことから話そう。